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「天明屋 尚 × 上田 風子」
二人展
会期:
2020年12月3日(木)〜12月 26日(土)
天明屋尚は、日本伝統絵画の各流派のスピリットと世界観を現代に継承、発展させた独自の絵画表現を「ネオ日本画」と宣言。また、華美(過美)で覇格(破格)であり、日本のモダニズムに対するストリートの視線からの下克上、武人気質の美の系譜を「BASARA」と総称した独自のコンセプトにより作品を制作しています。常識や慣習を打破し、発展的に改変したテーマや、歴史や美術に対する制度に批評的なコンセプトで重層的に描いてきました。本展では、武士が絡み合い闘う合戦図を中心に全て新作で発表いたします。
一方、上田風子は、少女が体験する現実と幻想の入り混じる白昼夢のような情景を独特な色使い・配色で描き、 独自の世界観を確立しました。その世界観は多くの作家に影響を与えています。イメージの氾濫に翻弄され、どこにもない場所へ接近できる喜びがあると、私的な感情で描かれる作品は、反面、物質・情報が飽和した近・現代に 生きる同時代の人々に、その現実の鏡として共感を生みます。作品には、時に美術史、芸術史から参照されたモ チーフや、美を求めて人工的に改良された金魚、菊などが描かれ、歴史性やアイロニー、批評を交えます。上田は新作と合わせて日本未発表の旧作を発表いたします。
本展は、勇猛な男性像を描く天明屋と、幻想的な女性像を描く上田の真逆とも言える共演。この空間で何が生まれるのか、是非ご高覧ください。
天明屋尚「武将合戦之図」
天明屋尚「幻侍合戦之図」
上田風子「ともしび」
上田風子「幽明」