Archive07
阿部観水 日本画展
「 Rio Amazonas」
会期:
2022年7月6日(水)〜7月23日(土)
705万㎢という広大な流域面積を誇るアマゾン川には、大小様々な熱帯魚が生息しており、アクアリス
トにとって憧れの場所です。私はこれまで世界の様々な淡水魚を描いてきましたが、今回の展覧会では
「アマゾン」に魚種を絞り、その巨大な流れの中に静かに身を置く魚たちに心を寄せた作品を発表いた
します。
掲載の作品はアマゾン川を代表するナマズ、レッドテールキャットフィッシュです。ピラルク、アロワ
ナ、ピラニアなどに続いてかなり有名な魚になります。(現地名:ピララーラ)日本でも愛好家が多く、
しかし大きくなりすぎるために飼育者を選ぶ魚でもあります。今回、アマゾンをテーマにと考えた時か
ら、告知用の作品はレッドテールでと思っておりました。(阿部観水)
阿部観水は、幼い頃より魚や昆虫など生物を観察することに夢中でした。祖父の影響により、淡水の熱
帯魚を数多く飼育するようになります。やがて、大学で日本画材と出会い、それらが可能とする表現と
自身の愛する熱帯魚を描くこととの相性の良さを感じ、日本画材で熱帯魚を描くという現在のスタイル
に至ります。熱心なアクアリストでもある作家の愛情深いまなざしを通して魚たちの姿を描きます。