Archive05
吉田涼香 個展
「どこか」
会期:
2020年5月30日(土)〜6月20日(土)
吉田涼香は、アクリル絵具の特性を活かした色彩構成、豊かな階調で、自然の中一人で過ごす子どもや、 物思いに耽ける子どもを描く抒情画家です。その情景はリアリティを帯びながらも、写真的写実に収まらない 温度を持った風景表現です。誰しもが体験したことのある心象風景と重なり、 鑑賞者は作品に自分の記憶とのつながりを見出します。画中の少年に自然と感情移入することで、作品世界は自己との対話に導いてくれます。 この度の個展のタイトルは「どこか」です。
『「どこか」へ向かっている子ども、「どこか」から来た子ども、「どこか」を夢見ている子ども、 「どこか」を見つめている子ども、日常だったり特別だったり逃避だったり、それぞれの子どもにとって必要な場所である風景を描きました。 (作家)』作品を通じ、自分の思い出を巡る旅から戻ってくると、ふと、温かな何かが心に残っていることに気付きます。